4月7日毎日新聞夕刊より

街は静かだ。週末の真っ昼間だというのに、目抜き通りにはほとんど人通りがない。残雪のあるJR留萌(るもい)線の終着・増毛(ましけ)駅の待合室はがらんとしていた。近くの民宿経営者は「3月いっぱいまで街は“冬眠中”で、ニシン漁で栄えたころの面影はない」と言った。

「人口は毎年約100人ずつ減少」とか「漁獲資源の枯渇で廃れてしまった」とかネガティブワードが並ぶ、いまいちテンポの悪い文章ですが、「かつて見て感動した邦画の撮影場所を歩く新企画「銀幕有情」の第1回として増毛町を選ばせてもらった。」というあたりの選出眼はさすが。